カラダに元気!

~第22回~ 「ほどほどに」が健康のキーワード

今回から、登山家・医学博士 今井通子先生に、
「環境と健康にやさしいお酒を」というテーマでお話を伺います。
どんなお話を聞かせていただけるのでしょうか?

今井通子先生

登山家・医学博士 今井通子先生

東京都出身。東京女子医科大学卒業。現在、同大学付属病院腎総合医療センター泌尿器科非常勤講師。株式会社ル・ベルソー代表取締役社長。女性パーティー遠征隊長として、世界で初めてマッターホルン北壁登頂ほか、アルプス、ヒマラヤ、チョモランマ峰など、多数の世界高峰を登攀。著書も多数。

~第22回~ 「ほどほどに」が健康のキーワード

お酒の持つ一番の効果は、やはりストレスの発散ということでしょう。逆に飲みすぎてしまうこともあるので、微妙なところですが、ある程度麻痺させてくれる部分があるでしょう。そこの部分で効果があると言われています。

私は、最近はお酒を飲みません。仕事でアルコールをしょっちゅう使っているものですから、あの匂いで仕事を思い出してしまい、逆にストレスになってしまうんですよ。しかし、一般的には気分転換になると思います。お酒だけでなく、麻酔薬などもそうですが、ある程度の量は興奮作用になり、それを超えると鎮静作用になり麻痺してきます。ですから、興奮作用のところをうまく自分でつかめれば、お酒を楽しめると思います。

山頂から下界を見下ろしての一杯!美味しそうだけどなぁ・・。

特に、登山のときの飲酒は控えたほうがいいと思います。酸素が少ないので、お酒を肝臓で分解するスピードが落ちてしまいます。アセトアルデヒドに分解するときに必要な、酸素の量が足りないので、あまり高い山ではお酒は飲まないほうがいいです。

しかし逆に、病気の処方箋としてアルコールが出ることもあるように、効果的な面をもつのもお酒の特徴です。特に心理的な部分での効果が認められています。お酒のアルコール分、タバコのニコチンなど、自然界にもともとあったものは、普通、作用が両方あるんです。たとえば、ガンを防ぐヘルシーなお酒といわれる一方で、肝臓にたくさん働きかけるくらい、多くの量を飲むと、ガンの元にもなるように、二面性があります。問題はどれくらい飲むか、量の問題です。これは個人差がありますが、ほどほどというのが一番です。

本格焼酎や泡盛も、健康面での評価が高いですが、泥酔になってまで飲んでは逆効果になってしまいます。「これがいい」ということで、一つの食品や飲み物にばかり偏ってしまってはいけません。特に若い人にはバランスを考えて飲酒を楽しんでほしいです。

精神的にも健康面でも「ほどほど」が「本格焼酎と泡盛」を楽しむポイントですね。
「ほろ酔い」の方が「いい女」に見えるかも・・。!!
それでは先生、どうもありがとうございました。

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