カラダに元気!

~第4回~ 健康のポイントは血液にある

今回からは、イシハラクリニック院長の石原結實先生が講師です。
石原先生は食事療法にとっても詳しいお医者さん。
さて、どんなお話が聞けるのでしょうか?

石原結實先生

イシハラクリニック院長 石原結實先生

1948年長崎市生まれ。長崎大学医学部卒業、同大学院博士課程修了。難病治療の食事療法で有名なスイスのベンナー病院で研修を積む。また長寿郷・コーカサス地方にも踏査。グルジア共和国科学アカデミー長寿医学会名誉会員。先祖は代々種子島領主の御殿医。東洋医学を取り入れた食事・運動療法で注目される。著書多数。

~第4回~ 健康のポイントは血液にある

現代医学は、発生した病気を臓器別に見て判断・治療します。しかし、私たちの臓器は、すべて血液で養われていますから、人体全体を見て原因を探り、治療する必要があります。東洋医学では、二千年前から「万病一元、血液の汚れから生ずる」と言われており、血液の成分や、循環に問題があると病気になると言われています。

実際、私たちの命の歴史をさかのぼってみると、もともとの生物は海で発生しています。アメーバやゾウリムシのように一つの細胞でできていた生物は、海水からすべての栄養を摂っていました。やがて多細胞生物が作られ、陸に上がるときに、そのままではひからびてしまうという事で、海水と同じものを体内に作りました。これが血液です。このように、歴史的な命の発生から考えても、私たちの命は血液にゆだねられていると考えてもおかしくはありません。

血液って、とっても大事なのね!私も血をきれいにしなくっちゃ!

たとえば、糖尿病は血液中に糖分が多い状態ですし、低血糖症は、逆に糖分が少ない状態。また脂肪分が多いと高脂血症になり、心筋梗塞や動脈硬化、脳卒中に結びつきます。これらは、血液中の成分の過不足から起きています。こうした血液中の常在成分の過不足も含め、私たちの病気は、全て血液の汚れから生じるものだと言えます。

漢方では、血の汚れを(おけつ)と呼びます。これは「血が滞る」という意味。小川のきれいなせせらぎも流れが悪くなるとどぶ川になってしまうように、血液も循環が悪くなると、様々な病気の原因になります。つまり、血液の循環を良くすることが、病気の予防となり、治療法となるわけです。

お酒を飲むと、体が温まります。温まると血流が良くなり血がきれいになる。つまり、飲酒によって病気の予防が期待できます。特に本格焼酎や泡盛の原料は、日本人が昔から食していたものばかりですから、体に無理がありません。日本人の体質によくあうお酒です。温まるのとストレス解消との相乗効果で、健康への効果が期待できます。

適度にお酒を飲む→血流がスムーズに→健康増進! というわけね。
でも、もちろん飲みすぎには注意してくださいね!
それでは先生、どうもありがとうございました。

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