カラダに元気!

~第11回~ お湯割りと郷土料理で健康に

宮薗洋子先生

内科医・歌手
宮薗洋子先生

前回に引き続いて、
医師であるとともにシャンソン歌手でもあるという宮薗洋子先生にお話を伺います。

~第11回~ お湯割りと郷土料理で健康に

濃いお酒を急に飲んだりすると、強いアルコールが胃壁に直接触れて刺激され、強い炎症を起こし、出血することがあります。また、大量のアルコールを一気に摂取することで、血中アルコール濃度が急に上がり、急性アルコール中毒を起こすこともあり危険です。

やっぱり、ゆっくり楽しみながら飲むのがいいよね!

そこまで行かなくとも、アルコールの血中濃度を急速に上げることは体の負担です。アルコールは体内に入るとアセトアルデヒドという有害物質となりますが、ほとんど肝臓で分解されて無害になります。しかし許容範囲を超えると、アセトアルデヒドが分解されきれず、翌日まで残って二日酔いの原因にもなります。一度に吸収されるアルコールは薄く、少ないほうがいいのです。ですから、あまり濃くないお酒を、ゆっくり飲むのがベスト。本格焼酎や泡盛は、好みで薄めて飲めるし、またお湯割りにすると、少しずつ味わって飲めるという効果もあります。

健康的に飲むには、一緒につまみを取るといい、とよく言われますが、これは食べ物で胃壁に覆いをかけて、このアルコールの急激な吸収を防ぐためだと思われます。
同様に、何をつまみとして摂るかをしっかり考えなければいけません。アルコールそのものにもカロリーはありますが、一緒に摂取する食べ物のカロリーがそれに追い打ちをかけます。
動物性脂肪や内臓物を食べ過ぎると、コレステロール値が高くなり、肥満の原因になります。心筋梗塞や狭心症などの病気を防ぐには、繊維を多く含む食品を摂るようにしましょう。鶏の唐揚げよりも、煮物や野菜スティックなどの繊維食をお奨めします。

私は月に三~五回ほど、シャンソン歌手としてステージに立ちますが、飲むのはそのステージの後が多いです。夜遅い食事は、高脂血症や肥満の原因になるので、夕食を終えてから仕事に入るようにしています。

本格焼酎と泡盛は、他のお酒に比べてカロリーも低いし、合うつまみも昔ながらの郷土料理です。九州や沖縄地方の個性豊かな料理は、健康面から見てもお酒にぴったりです。キビナゴやさつま揚げ、ゴーヤや豆腐など、健康的な魚類や繊維食と一緒に飲めば、美味しくしかもヘルシーに楽しめます。

ゴーヤって大好き!
今日は沖縄料理&泡盛で行きますか!
それでは先生、どうもありがとうございました。

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