第52回 『第4回本格焼酎と泡盛に合う レシピコンテスト』
当会は『本格焼酎と泡盛』の魅力を料理を通して感じて頂きたいという思いから、次の料理人を担う20歳以上の調理・栄養系の学生・卒業生対象のレシピコンテストを実施し、11月24日、ハイアットリ−ジェンシ−東京で、最終審査と受賞発表を兼ねたイベントを主催。本格焼酎・泡盛50余りの銘柄の試飲も実施した。
イタリアン、日本食、中華の3巨匠、落合務シェフ、中嶋貞治店主、孫成順シェフ、そして今回は料理界の重鎮・服部幸應氏が審査に参加し、87点から最優秀賞にはレコールバンタン卒:窪田洋子氏の『豚ロースのちょい甘みそ漬け』、優秀賞は江上料理学院:鈴木さくら氏、東京農業大学:佐藤暦美氏他8名合作、とちの実クッキングスクール:秋山哲氏、審査員特別賞に天使大学卒:佐藤暦美氏他3名合作が選ばれた。
落合シェフは「焼酎はイタリア料理ともよく合う、うちでも置いています。うちでは日本の食材を取り入れ常にフレッシュであることを目指しています。ワインは苦味を残さないよう飛ばすのが以外とむずかしいが、その点焼酎は苦味が元々無く食材の味わいを活かすことができるお酒ですね」と語り、孫氏は「薄い色合いの料理には焼酎は得に良い。色合いを損ねないし、味わいも引き立てるね」、中嶋氏は「日本料理の食材は四季があり 走りから旬、そしてなごりと変化する。それに応じた調理法が求められる。焼酎を上手に用いると味わい深く、しかも変化に富んだ料理になり、より四季の色あいが活かせます」と語った。
そして服部氏は「料理は材料の切り方、出し汁、火加減、味の塩梅が重要。塩を勢いで入れてみたら焼酎をぐっと加える、きゅっとしたいい感じになっていくんです。この3巨匠は焼酎を実にうまく使いこなす。是非焼酎を使って料理を作っていってほしい。やればやるほど、焼酎の凄さが分かってきます」と、会場のこれからの料理人にエールを送った。
ギャラリー
上左より落合氏、中嶋氏、当会需要開発部会大城委員、孫氏、服部氏
下左より佐藤(千春)氏、鈴木氏、窪田氏、秋山氏、佐藤(暦美)氏
◆最優秀賞受賞◆
黒糖焼酎に合う『豚ロースのちょい甘みそ漬け』窪田 洋子氏
みそ・練りゴマ・アガヴェシロップ・しょう油・黒糖焼酎のたれに漬け込み、焼酎で蒸し焼きにした作品。
◆優秀賞受賞◆
左上:米焼酎に合う『とろサク!麦みその鶏唐揚げ』鈴木さくら氏
右上:麦焼酎に合う『きつねのお袋』佐藤氏他8名合作
右下:芋焼酎に合う『コーヒーチーズケーキ』秋山哲氏
◆審査員特別賞◆
泡盛に合う『レバーのひとくちカツ』佐藤氏他3名合作
◆落合シェフ考案レシピ◆
日本一予約が取れない店「ラ・ベットラ」オーナーシェフ、日本イタリア料理協会会長である、落合務氏が、本イベントのために考案したレシピ。
麦焼酎に合う『鶏もも肉のみぞれ煮込み〜素揚げキノコ添え〜』
ローズマリー・唐辛子の香りを鶏肉にまとわせ、長ネギを加え、麦焼酎・トマトジュースで煮込み、大根おろしで和えた味深い逸品。
〔※レシピは日本酒造組合中央会ホームページで発信中〕