焼酎ニューヨークスタイル

ny-style52_thumb Distilled,Not Brewed;Discovering Shochu

11月9日(水)小雨が降しきる夜、6時半からNY JAPAN SOCIETYにて、“Distilled,Not Brewed;Discovering Shochu”という、TALK&TASTINGイベントが行われました。

焼酎のレクチャーでは、Japan Sake and Shochu makers Associetion 渡邊眞一郎氏による焼酎の歴史などの説明。中でも御神酒。御神酒は本来神様にお供えして、そのお下がりのお酒で、神様に物をお供えしてお参りすると、その霊力がそのお供えものに宿る。お酒もお供えしてお祭りをすると、霊力の宿ったお酒、御神酒となります。

一般的に御神酒は日本酒だけだと思っていましたが、それだけではなく九州、沖縄地方では焼酎、泡盛であることを知りました。御神酒などを食することで神様の霊力が体内に入る。そして大切なのは参拝する人が神様に召し上がっていただきたいと思うものであるということ。素敵な日本の文化です。日本の食文化には味噌、醤油、酒に共通して重要なのが麹。焼酎に代表される芋、米、麦、泡盛の他にもたくさん種類がありそれぞれに麹がとても重要な事。そしてこれが一番アメリにとって重要かもしれません。健康面です。焼酎はロックししたり、ソーダやお茶で割る事もあってか、二日酔いが少ない。蒸留酒なので糖分がなく、自然の成分を使うためカロリーが少なく安心して飲める事。これにはアメリカ人も納得。まず何よりも焼酎が飲みたくなるのではないでしょうか。いろんな角度からの焼酎の説明はとても興味深いものでした。そして現代音楽の作曲家でもあり、焼酎発酵音の研究をしている藤枝守氏監修による焼酎の発酵音を使った音楽のパフォーマンス。甕の響きは音霊。音霊にも神様の霊力が宿るのかな。そんなことを感じさせてくれるパフォーマンスでした。その後、焼酎テイスティング。大盛況で幕を閉じました。

11月12日(土)には、SHIGURE(277 Charch st)にて、壱岐の麦焼酎と九州芋焼酎の焼酎のテイスティングイベントが行われました。フードとのペアリング2時間半。会場にはアメリカ人ももちろん。アジア人、日本人の姿も多く見られ、蔵元さんとのお話を皆さん楽しんでいるようでした。麦焼酎2種。両社とも飲みやすくてライトなものと、味の濃い目のものを用意されていました。芋焼酎は2種類と、ヘベスの焼酎ベースリキュール。このリキュールはカクテルに最適で、すでにアメリカ人ファンも多く人気の焼酎。麦でライトなものはイベント後もずっとボトル注文し、お店が終わるまで飲み続けてしまえるお客様がいらっしゃいました。日本酒のようにストレートで飲むものより、氷で割るという初体験が気に入って、大好きになったそうです。

先日は、初雪も降ったNYですが、野菜のファーマーズマーケットも季節の野菜が少なくなってきています。これから少しずつ芋ばかりになっていくのです。。。その中でも根菜で頑張っているのがビーツ。甘みの多いビーツとその葉を使った胡麻和え。焼酎に合うと人気のおつまみです。少し焼酎をまぶしたビーツをホイルに包んでオーブンで30分から45分ほど焼きます。葉は湯通しして絞り、胡麻和えにします。後は焼けたビーツの皮を剥ぎ、一口大に切って混ぜたら出来上がりです。ビーツの甘みと葉の苦味がマッチして美味しいですよ。

http://www.sakebar-shigure.com
sakebar SHiGURE
www.sakebar-shigure.com
Located in TriBeCa, NYC. sakebar SHiGURE invites you to enjoy with Japanese Tapas and Sake! The entire restaurant has the ambiance of a sophisticated cafe, adorned …

ライター 奥井美佳

コメントは受け付けていません。

酒蔵ツーリズム

焼酎検索 知りたいことが良く分かる

<< TOPへ