ロンドンROKAレポート

皆様、新年おめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いします。

私は昨年、ロンドンに行く機会があり、ロンドンのとってもおしゃれな焼酎バーに行ってきました。このコラムでは皆さんにニューヨークの焼酎レポートをお伝えしていますが、今回はロンドンから焼酎レポートをお届けします。

私が訪れたのは大英博物館にもほど近い、Charlotte Streetにある日本食レストランの「ROKA」です。この通りにはおしゃれなレストランや小さなホテルなどが立ち並んでいます。このレストランの地下にうわさに聞いた「shochu Lounge」がありました。お店に入ってまずびっくりしたのが、棚にずらりと並んだ、焼酎漬けの果実酒のガラスのジャーです。

バー・カウンターに座り、まずはメニューを拝見。麦、蕎麦、黒糖、芋と約８種類の焼酎の銘柄がメニューに並んでいます。バーテンダーのマークさんが笑顔でそれぞれ焼酎の説明をしてくれました。マークさんに「焼酎カクテルを飲みたいのだけど、お勧めは？」と聞くと、彼が漬けたというご自慢の果実酒を是非飲んでみてと勧められました。「えーあなたが漬けたの？」とびっくり。マークさんの果実酒は芋焼酎の「Tanabata」をベースに、ジャスミン、プラム、ラズベリー、金柑、黒すぐりで漬けた果実酒です。私が日本のウエブ・サイトに焼酎コラムを書いていると話すと「それではすべて試してみて」と小さなグラスに少しずつテイスティングで出してくれました(写真)。どれも美味だったのですが、私が気に入ったのはラズベリーだったので、これをグラスで1杯いただきました。これらの果実酒はグラス1杯6.90ポンド。グラスの中のひとかたまりの氷は、マークさんが氷屋さんから届く大きな氷をひとつずつグラス用に丸く砕くという念の入れようです。

棚に並んでいたジャーはこの5種類の果実酒です。ジャーの大きさは約４リットル、常連のお客さんのお取り置きの「マイ・ジャー」だそうで、一人で５つの「マイ・ジャー」を置いているお客様もいるそうです。ジャーの価格は一瓶約２６０ポンドとか。自分の果実酒を楽しみに、友人を連れて来店するそうです。

また、このお店では焼酎カクテルとして焼酎をアイス・グリーンティで割った「アイス・グリーンティ焼酎」、レモン・ジュースで割った「レモン・ジュース焼酎」、パッション・フルーツジュースで割った「パッション・フルーツ焼酎」も人気とか。私の隣に座っていた男性は「アイス・グリーンティ焼酎」を飲んでいました。そのほか、メニューにはホット焼酎として梅酒にスパイスを少し加えた、「スパイス・プラム酒」もありました。

同店では1ヶ月に約４００本の焼酎がでるそうです。なかでも「百年の孤独」はグラスで16.60ポンドと価格も高いですが、人気があるそうで、1ヶ月に約24本は出るそうです。
ニューヨークにもこんなおしゃれな焼酎ラウンジはありません、ロンドンに行かれた際にはぜひ、足を運んでみてください。