大嵐“Sandy”が教えてくれたこと
このレストランのコンセプトは100%日本という事。NYの人が好きなワインは一切置かず、日本のアルコールのみを置くという徹底ぶり。シェフも九州出身の方で、大の焼酎好き。
日本の良さをこれからたくさんのニューヨーカーに伝えて行って欲しい….新しい焼酎リキュールもずらりと並んでいました。12月の本格的なオープンに向けてがんばって欲しいです。全部ブリックで暖かみのある内装。これから本格オープンに向けて楽しみです。
このパーティーの夜には何にもなかったNYの街ですが、その翌日の日曜日、夜の19時からマンハッタンのバスと電車は完全に止まるという大惨事に。
私のお店も、この日予約があったお客様は、もちろん全員キャンセル….
自宅に籠るしかなくなってしまい、まだ雨も風もそんなに気にならなかったのですが、翌日人々はスーパーへ買い込みを、嵐に備えていました。
大した事ないと思えていた日曜日でしたが、月曜の夜に、ぱちっと電気は切れ、ロウソクの日々がここから3日間続いたのです。
いつ電気がもどるのか分からない日々。電気を求め、歩きで1時間以上かけてマンハッタンの上の方40street以上の友人宅へ伺ったり、この3日間は本当に良く歩きました。携帯電話が唯一の情報手段。充電する事がどれだけ大変な事か….
ガソリンスタンドは水でうまり、強風でそうなったのかぎりぎりで止まっている高層ビルのてっぺんにあるクレーン….これはかなり見ていて怖かったです。いつ落ちて来るのかと….もし落ちればぁっと、想像するだけで恐怖です。
最終的には橋を渡り、ブルックリンの友人宅へお泊まりさせていただき、金曜日にはお店も自宅も電気が戻りました。
この嵐Sandyのおかげで、電気の大切さ、友人がいる幸せを感じる事が出来ました。
こういう事もないと、ありがたみを感じる事ないですよね。あたりまえにあるそれは、大変な意味をなしてそこにある。感謝する大切さを教わった気がします。
荷物を運びすぎて疲労骨折なる、疲労ねんざになったのも人生で初めての体験でした。(笑)
小さなスーツケースに着替えと、焼酎を持って友人宅を転々としていたからです。
嵐Sandyを唯一みんなで楽しめた部分でした。
これからは、浸水する事なく無事であったお店に感謝して、また、たくさんのお客様と美味しいお酒を楽しんでいきたいと思います。