本格焼酎&泡盛・産地巡り

第2回 フレンドリーな本格焼酎&泡盛

 アジア最大の食の祭典、FOODEX2005に行ってきました。沢山の美味しそうなものに目を奪われながらも、日本酒造組合中央会しょうちゅう乙類業需要開発部会長、堤正博氏に、順調に北上する本格焼酎&泡盛前線について聞いてみました。

本格焼酎&泡盛 北上中!

 堤氏:仕事としては主に東京、大阪などの大都市の本格焼酎&泡盛の需要を底上げすることなのですが、、最初は何をしたら良いか分かりませんでした。まず、小売店や卸対象のセミナーを、北海道や仙台での一般消費者を集めたフェスタを開催したことが、北上の火付け役になったかなと、感じています。酔いざめや血液サラサラに効果があるという健康アピールも効を奏していると思います。
 また、お酒は嗜好品ですから、好みが一人一人違います。そういう意味で、本格焼酎&泡盛は他のお酒と比べてもロック、水割り、お湯割り、あるいは果汁などを入れたりできる融通性を持っているので、いろいろ楽しむ事が出来ます。一時期、お湯割りに梅を入れて飲むということが流行りました。それを邪道と決め付けはしていません。それも1つの楽しみだと理解しています。色々な楽しみ方OK!なのです。
  時代に合わせてきたこともあります。個性の強いものが、だんだんと飲みやすい、口当りのいいものに変わってきましたが、また個性の強いものが求められれば、そういうものをメーカーは造ります。その時代のニーズに合わせることが出来るのも本格焼酎&泡盛の良さなのです。

堤 部会長

――やって欲しくないような飲み方はありますか?

 堤氏:そういうことは「言わない」。需要開発委員会では特にそのことを「言わない」ようにしています。飲んだことのない人が本格焼酎&泡盛の入り口に最初に立った時、いきなりストレートではなかなか難しい。色々なもので割ったり薄めたり、自分の好みのスタイルに変えて入って頂けたらいいのです。

 なるほど、押し付けがましくない。大らかな考えを持つ本格焼酎&泡盛業界。広い入り口と、飲み方の多様性、時代への感受性。何よりも消費者に対してフレンドリーです。多くの消費者に愛され、それが北上を続けるのも無理はありません。順調なしょうちゅう乙類需要開発、でも、何か心配事はないのでしょうか?次回はその事を堤氏に聞いてみたいと思います。

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