人つなぐ和

「うまい!が集う」第10回…阿部 聖氏

「泡盛は、人を仲良くさせるお酒。皆でワイワイ楽しみながら飲んでゆきたい」

-大の沖縄党ということで。

阿部氏:そうですね。何故か縁がなくて、行ったことがなかったのですが、3年前に初めて仕事で沖縄を訪れ、そこから離れられなくなりました。沖縄の進学校を紹介するようなドキュメンタリー番組の構成だったのですが、初日、仕事が終わって、地元の仕事関係の方が「島いこっか」って言うんです。「え?今から離島にでも行くの?」って思ったのですが、島酒、泡盛のことだった。その時初めてまともに飲んだのですが、泡盛は強くてずいぶん癖のある酒だろうと偏見がありました。しかし、みんな水割りを飲んで、お酒の強くない僕にも大丈夫だったのでホッとしたことを覚えています。それでゆんたくする(お喋りする)。

-どのくらいのペースで飲んでいたのですか?

阿部氏:昼は仕事して、7時くらいには終わって、それからシャワーとかご飯を食べに戻って、9時くらいから飲んでいたかな。僕の周りだけかもしれないけど、仕事の後に、仕事仲間で飲みに行っているのに全然仕事の話をしないんです(笑)愚痴もない。ただ飲みながら特に意味のない話をずーとしてる。それがほぼ毎日、朝の4~5時まで。

-それは・・。体調不良や二日酔いとかはなかったのですか?

阿部氏:沖縄はウコンが有名ですよね。琉球大学が研究した、ウコンに色々混ぜた錠剤を飲んでいました。初めて飲みに行く時に渡されて、それから飲む前に摂取するようになった。名前が凄いです。「酒豪伝説」(笑)。酔うと寝てしまう体質なのですが、気持ちよく酔えるし、起きてられる。皆に効くか分かりませんが、僕は二日酔いもあまりしなかった。もちろん前提として泡盛が僕の体に合っているのだと思います。

-これから沖縄、泡盛とはどのように付き合ってゆきたいですか?

阿部氏:プライベートも含めて初めて行ってから、もう沖縄には12~3回は訪れました。日数でいうと年の4~5分の1は滞在しています。でも観光は特にしません。沖縄の中に身を置いて風を感じたいというか…。泡盛も沖縄で飲むのが一番美味しいですしね。飲んで友人と話して。夢は『泡盛の全銘柄を制覇すること』です。泡盛は、人を仲良くさせるお酒。皆でワイワイ楽しみながら、飲んでゆきたいです。

プロフィール

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昭和39年山形市生まれ。
大学在学時より放送作家の仕事に携わり、以後フリーとして、東北や関東をはじめとするテレビやラジオ番組のドキュメンタリーやバラエティ番組などの構成を手がける。3年前、仕事で訪れた沖縄で泡盛に出会い、現在、泡盛仲間多数。ハーメルンの笛の音の如く沖縄三線の調べに誘われて沖縄通いが続く。著作に『痴陶人』(汐文社)など。

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