続 知ってる?本格焼酎のコト

第11回:いも焼酎

とどまるところを知らないいも焼酎人気!専用の原料いも「黄金千貫」の増産なるか

県別さつまいも生産比率(平成14年)

6月21日に夏至を迎え、いよいよ暑さも本番になってきましたが、いも焼酎の人気はとどまるところを知らないようだ。昨年一年間の前年実績が28%も増加したのに引き続き、本年も4月までで39%増加している。つまりこのままでいけば、2年間で70%近く増加することになる。

この人気を受けてなのか、いも焼酎を新たに造りはじめる蔵元も増えてきている。「さつまいもミニ白書」(いも類研究会編)を見てみると、日本国内のさつまいもの生産量は、約100万トンで、そのうち4割強が鹿児島県・宮崎県南部で作られている。他には、茨城・千葉などが上位に顔を出しているが、たぶん生食用のベニアズマ等が中心に作られてきたのであろう。

清酒には専用の酒米が適しているのと同様に、いも焼酎にも専用の「黄金千貫」という品種が開発されてきている。焼酎用のいもは生産量全体の中の約7%にすぎず、他の用途との棲み分けを行い、数年かけて準備すれば、いも焼酎の原料面での問題は解決できるものと思われる。将来は日本各地で焼酎造りに適したさつまいもの生産が始まることも考えられる。しかし、現在のいも焼酎人気は、味や香りもさることながら、南九州の特産品として評価されている部分も大きいので、うまくいくかどうかは不透明に思える。

酒文化研究所 狩野卓也(日刊ゲンダイ 6/17掲載)

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