故郷があるから美味しい・・・。
産地・地域色が豊かな
日本の國酒、本格焼酎と泡盛!

本格焼酎と泡盛は500有余年の歴史と独自製法を持つ日本の伝統蒸留酒です。日本は周りを海に囲まれ山林が多いという、美味しい水と農作物づくりに恵まれた国です。だから全国で、その土地の気候・風土に即した、その土地ならでは本格焼酎づくりが行われてきました。そんな中で特に、ウィスキーのスコッチ・バーボンやワインのシャンパーニュ・ボジョレー・ボルドーなどのように特定条件のもと産地/ 地域名を名乗ることを許されたお酒もあります。各産地/地域に密着し、気候風土や食文化とともに長い時間を費やして味に磨きをかけられ、育てられてきた、、。本格焼酎と泡盛は、そんな付加価値を持つブランドなのです。

地理的表示(GI)指定ブランド・地域団体商標登録ブランド

※地理的表示(GI:Geographical Indication)

No.1

地理的表示(GI)指定
ブランド

壱岐焼酎(1995年指定)

壱岐焼酎とは?

日本の麦焼酎の発祥地と言われている長崎県壱岐市(壱岐島)で造られる麦焼酎ブランドです。壱峻島で伝統製法を守り、品質を担保し造られている麦焼酎だけが壱岐焼酎という地名を冠したブランドを名乗ることを許されています。その麦焼酎は、原料に米麹1/3と大麦2/3を使用する壱岐独特の製法で、米麹を使用することによる天然の甘味とその豊潤な麦の香りが特長です。また、貯蔵熟成酒も多く、熟成らしいまろやかな味わいを醸し出しています。現在(2021/3月)、壱岐島では7つの蔵が壱岐焼酎を造っています。地域に根付き、歴史とともにあり、たゆまぬ味への探求とこだわりを持っている・・・。だから壱岐焼酎は美味しい!

そのロケーションと風土が壱岐焼酎を生み出した!

壱岐島は福岡(博多)や佐賀(呼子)に近く、また朝鮮半島・中国大陸にも近い玄界灘に浮かぶ、海や山の幸に恵まれた緑豊かな島です。島は平地割合が高く、温暖な気候と水に恵まれていたので、古くから穀類づくりが盛んでした。場所柄、朝鮮半島・中国大陸と近く交易ルートにあった壱岐に中国からの蒸留方法が伝わり、それが壱岐の穀類づくりと結びつき、麦焼酎発祥と言われる壱岐独特の麦焼酎を生んだのです。まさにこの地だからこそという稀有なお酒なのです!

壱岐焼酎を美味しく飲む!

周りを海に囲まれた壱岐島。当然ながら美味しい魚介類には事欠きません。鮮魚はもちろんのこと、海女さんたちが獲る雲丹(ウニ)が名産なんです。ちなみに海女さんたちは乱獲防止のためウェットスーツではなくレオタードを着て獲る風習があるそうです。壱岐の人たちは昔から獲れたての魚の刺身や、てんこ盛りのウニなどを、米麹の甘みと麦の香ばしさいっぱいの美味しい壱岐焼酎と合わせて食事を楽しんできたんですね!本当にうらやましい限りです。また、壱岐は魚介類だけじゃありません。壱岐牛も有名なんです!周りを海に囲まれた島ならではのミネラルたっぷりの栄養価の高い牧草を食べ、のんびりストレスなく育てられた壱岐牛。それは美味しいでしょう!出荷数が年間900頭程度とあまり多くないため、なかなか食べられる機会も少ない希少牛です。是非、食べてみたい、、ですよね。また、壱岐焼酎と合わせて肉汁したたるお肉を食べることを想像すると、、うーん、本当に堪りませんね!本格焼酎はその食べ物や自分の好みに合わせて濃さを調整、楽しめるという、蒸留酒としては世界でも稀有なお酒です。また、飲み方もストレート、ロック、お湯・水・炭酸割りなどと多様なんですね。壱岐焼酎は米の甘み、麦の香り、そして蒸留酒ならではのすっきり感が美味しい食べ物を一層おいしくし感じさせてくれます。もう食べる・飲むの繰り返しが止まらなくなってしまいます!

球磨焼酎(1995年指定)

球磨焼酎とは?

熊本県球磨郡及び人吉市で造られる、日本を代表する米焼酎ブランドです。人吉・球磨地方は周りを山々に囲まれた盆地です。周りの山々から流れ出す水は清流 球磨川/地下水となり、盆地ならではの寒暖差の激しい気候と相まって美味しいお米となり、そして米の芳醇な香りとコクが特長の美味しい球磨焼酎となります。そんな球磨焼酎を名乗るための条件。それは原料として米を使い、人吉・球磨の地下水を使用し、人吉・球磨で蒸留する・・・。人吉・球磨地方だからこそのロケーションと気候風土が生み出した稀有で特別なお酒なのです!地域に根付き、歴史とともにあり、そしてたゆまぬ味への探求とこだわりを持っている・・・。だから球磨焼酎は美味しい!

脈々と受け継がれる球磨焼酎文化 ~ガラとチョク、そして球磨拳~

ガラは直燗、すなわち直接火にかけて温めて飲む酒器です。今でこそお湯・水で割ることが当たり前になりましたが、昔は薄めることが恥ずかしいこととされいたようです。ぬるくなったり、注ぎ足したら火にかける、、。いつも適温で飲むのに便利なツールですね。ガラの注ぎ口に合わせたチョク(猪口)は小さく、臭いが鼻に強くきません。でも、そうするとついつい飲みすぎてしまう知れませんね。人吉球磨地方では、宴席での座興として、江戸時代からある球磨拳という独特のジャンケンがあります。これはなかなかルールも難しく、試合方法もたくさんありますので、詳しくは下記の紹介サイトでご覧ください。ただ、負けたら飲む!これだけは今も昔も変わらないルールのようです。

球磨焼酎を美味しく飲む!

球磨焼酎のブランド名の元ともなっている球磨川。この球磨川が球磨焼酎の生命線といっても過言ではありません。そんな球磨川が流れる人吉・球磨地方ではヤマメ・アユなどの川魚や鰻や鮭を使った料理が郷土食として有名です。人吉・球磨地方の人たちは球磨川からの恩恵を美味しい焼酎と合わせて食事を楽しんできたんですね!本当にうらやましい限りです。本格焼酎はその食べ物や自分の好みに合わせて濃さを調整、楽しめるという、蒸留酒としては世界で稀有なお酒です。また、飲み方もストレート、ロック、お湯・水・炭酸割りなどと多様なんですね。球磨焼酎は米ならではの芳醇な味わい、そして蒸留酒ならではのすっきり感が美味しい食べ物を一層美味しく感じさせてくれます。もう食べる・飲むの繰り返しが止まらなくなってしまいます!ちなみに、熊本といえば、そう馬肉も有名ですね!

薩摩焼酎(2005年指定)

薩摩焼酎とは?

米または芋麹と、原料は鹿児島県産のさつまいものみを使用し、鹿児島県内で蒸留・容器詰めされる日本を代表する芋焼酎ブランドです。御岳(桜島)のある鹿児島県では、その広範囲を占めるシラス台地が原料となるサツマイモの栽培に適していたことから芋焼酎の生産が盛んに行われてきました。原料のサツマイモは焼酎用の品種である小金千貫を中心に紅イモ、紫芋、橙芋などバラエティに富み、香りと調和した甘く濃厚な味わいと口当たりのなめらさが特長です。また、さらに焼芋や芋麹を使うなど、芋焼酎王国として製品を深化させつづけています。地域に根付き、歴史とともにあり、そしてたゆまぬ味への探求とこだわりを持っている・・・。だから薩摩焼酎は美味しい!

「千代香(ちょか)」と「前割り」の美味しい関係

鹿児島の方言できゅうすや土瓶のことを「ちょか」と言います。千代香は当て字です。黒焼きのものが多く、黒い千代香だから黒千代香(くろじょか)という言い方で流通しています。千代香は厚焼きで、直火にかけることが出来、保温性もあるので、適宜焼酎を足したり、水で割ったりしても、また火にかければお好みの温度で飲むことが出来ます。先人の知恵が生んだ素晴らしい酒器ですね。ところで、水で割ると言えば、特別な「前割り」という飲み方があります。これは予め、空き瓶などにお好みの濃さで焼酎を水で割っておき、数日から1週間寝かせます。そうすることで焼酎と水の分子が馴染み、丸みのあるまろやかな味になるわけです。その前割りを「千代香」でお燗していただくと最高においしい薩摩焼酎が楽しめます。鹿児島県では、お客様がいらっしゃるのに合わせて、予め、前割りをしておもてなしをするという風習が今でもあるそうです。人情に厚い鹿児島県人らしいですね!

薩摩焼酎を美味しく飲む!

薩摩焼酎と同様に薩摩の名称を関する食べ物。それは薩摩(さつま)揚げ。言わずと知れた焼酎ともに鹿児島県を代表する名産品です。これが芋焼酎の濃厚な風味に見事にマッチします。さて、本格焼酎では色々な原料を使いますが、一つ間違いのない法則があります。それは親子飲みとも言われてるようですが、本格焼酎と同じ原料を使っている食べ物は必ずマッチするというものです。そこでご紹介するのは細切りのサツマイモと野菜などを水溶き小麦粉で揚げた「がね」です。「がね」鹿児島弁で「かに」のことで、その揚がった形がカニに似ているということで昔からそう呼ばれている鹿児島県の代表的な郷土料理です。芋を食べ、芋を飲む。これぞ薩摩!本格焼酎はその食べ物や自分の好みに合わせて濃さを調整、楽しめるという、蒸留酒としては世界でも稀有なお酒です。また、飲み方もストレート、ロック、お湯・水・炭酸割りなどと多様なんですね。薩摩焼酎は芋ならではの濃厚な味わい、そして蒸留酒ならではのコクやキレが美味しい食べ物を一層美味しく感じさせてくれます。もう食べる・飲むの繰り返しが止まらなくなってしまいます!

琉球泡盛(1995年指定)

琉球泡盛とは?

沖縄県で造られ日本の本格焼酎のルーツとも言われるお酒、それが琉球泡盛です。沖縄のお酒=泡盛というブランド名は浸透していますが、製法的にどういう特徴があるのかは知らない人も多いかもしれませんね。琉球泡盛は、沖縄の気候・風土に合った黒麹・インディカ米を使い、仕込みは1回だけ(全麹仕込みと言います)という本格焼酎とは違う独特の原料、製法で造ります。その全てが沖縄だからこそという風土と歴史・伝統が生み出した製法であり、そこから生み出される泡盛は甘い香りと濃厚な味わいが特長です。また、3年以上熟成させた古酒が多く、その舌触りはまろやかです。地域に根付き、歴史とともにあり、そしてたゆまぬ味への探求とこだわりを持っている・・・。だから琉球泡盛は美味しい!

沖縄の宝、古酒とは?

古酒と書いて、クースと読みます。3年以上熟成させた(寝かせた)泡盛のことです。ウィスキーやブランデーなどにも古酒はありますが、泡盛の古酒とは大きな違いがあります。洋酒は樽貯蔵で樽から香りなど変化成分をもらいますが、泡盛は、泡盛に含まれる成分自体が物理的、科学的に経年変化をします。なので、洋酒は樽から出して瓶詰するとそれ以降は変化しませんが、泡盛は瓶詰したあとでも古酒化が進みます。古酒化すると様々な香りに変化します。代表的な例はバニラ香ですが、その他黒糖、キャラメル、リンゴ、洋ナシ、バラ、チョコレート、コーヒー、etc。その香りは泡盛を造る過程で多岐、多様となります、これぞ泡盛の魅力であり、尽きることのない奥の深さなのです!

琉球泡盛を美味しく飲む!

もともと泡盛は香りや味わいに癖が少なく、食べ物にとても合わせやすいお酒です。ご存知の通り、沖縄は一年を通して温暖なところです。ですから沖縄の人たちは、食事をしながら飲むときには水割りで飲むのが一般的になっています。加えて本格焼酎はアルコール度数が25度前後のものが多いですが、泡盛は30度程度とやや高めのものが多く、水割りすることに相性が良いようですね。ちなみに食中酒の代表とも言えるワインや日本酒は15度ぐらいですから、水割りすることで、ちょうど同じような度数になるんですね。蒸留酒としては世界で稀有なお酒です。沖縄と言えば、ラフテー、テビチ、ミミガーなどの豚を使った料理やゴーヤーチャンプルなんかが有名ですが、泡盛と合わせることで脂分や苦みなどのうまみを楽しみながら口内さっぱりとさせて、そして、また箸を進める・・。うん、たまりませんね!また飲み方は水割りもいいですが、ストレート、ロック、お湯・炭酸割りなどで、また違った味わいを楽しめます。泡盛ならではの芳香や風味、そして蒸留酒ならではのすっきり感が美味しい食べ物を一層美味しく感じさせてくれます。まさに伝統、歴史、食文化が形づくった名酒、琉球泡盛を是非、ご堪能ください!

No.2

地域団体商標登録
ブランド

博多焼酎(2011年登録)

博多焼酎とは?

筑後川、矢部川、遠賀川などが生み出した肥沃な大地に恵まれた、酒どころ福岡県。博多焼酎という呼称は山陽新幹線の岡山~博多間の開通時に生まれたそうですが、福岡県の焼酎づくりは古く江戸時代まで遡り、粕取焼酎が博多焼酎の原点なんですね。恵まれた土壌があるうえに、産業が発達し、人も情報も集まりやすかった福岡県。なので、今では日本有数の生産を誇る大麦を原料とした麦焼酎を中心に、米・芋・清酒粕・そば・胡麻・にんじん・緑茶など多彩な原料の焼酎を造ってます。味だけではなく、その種類の多さも特長なんですね。地域に根付き、歴史とともにあり、そしてたゆまぬ味への探求とこだわりを持っている・・・。だから博多焼酎は美味しい!

リソース活用とたゆまぬ進化

福岡の本格焼酎の原点・・。「博多焼酎とは・・・」で触れた通り、それは江戸時代の酒粕焼酎造りから始まります。では、なぜ福岡で粕取焼酎が広がっていったのか?それは粕取焼酎づくりが江戸時代の農業リサイクルとしては絶大な効果を発揮したから、だそうです。米を作り、米から日本酒を造る。その清酒粕からさらに粕取焼酎を造り、そして残った下粕は肥料として大地に帰し、また米作りに活かす。まさにリサイクルですね。そして、今また吟醸酒粕のもろみを蒸留した「吟醸粕取焼酎」という吟醸酒のフルーティな香りが活きた華やかな粕取焼酎も造っているそうです。さらなる味の追求、進化をしているわけです。美味しいものに貪欲な福岡県人らしさを感じますね!

博多焼酎を美味しく飲む!

福岡県といえば、全国的にも有名なグルメ県ですね。明太子、博多豚骨ラーメン、鉄なべ餃子、ごまざば、などなど、あげればきりがないほど。そんなグルメ県を代表する2大鍋料理といえば?そうです、もつ鍋と水炊きですね!どちらも博多焼酎と合わせたら、食が進むぴったりの鍋料理です!もつ鍋は炭鉱の町があった福岡で、安くて栄養価が高いものを求めていた炭鉱マンたちが食べ始めたのがルーツとのこと。ニラやキャベツの野菜もいっぱいで、健康と美容にも良い今では、女性にうれしい鍋料理ですね。一方、ぶつ切りの鶏肉を具材と一緒に水から煮る水炊きは、たんぱく質がたくさん取れるエネルギー食。どちらも鍋なので、最後はごはんや麺を入れて締め。原料の種類が多い博多焼酎に、ロック、お湯・水・炭酸割りなど多様な飲み方が加わると・・・。これはもう組合せが多すぎて困ってしまいますね。でも大丈夫です。2大鍋は紹介した通り、健康・美容・エネルギーを担保する食べ物ですから、何回でも博多焼酎と合わせてご賞味ください!ただ、前述の通り、福岡県はグルメ県ですので、本格焼酎と合う美味しい食べ物はもちろん鍋だけじゃありません。これはもう飲んで、食べ続けるしかありませんね・・・。

大分麦焼酎/大分むぎ焼酎(2007年登録)

大分麦焼酎/大分むぎ焼酎とは?

大分といえば麦焼酎/むぎ焼酎。いまではお酒が分かる消費者ならば当たり前の事実です。そのきっかけは、今から遡ること1970年台初め、米麹が主流だった時に、大分県から主原料に大麦、麹も麦とした麦100%の麦焼酎が登場したことからです。大分麦焼酎/大分むぎ焼酎は、その独特の香ばしさと軽やかな味は、全国的な焼酎ブームを牽引するとともに、麦焼酎/むぎ焼酎=大分県の名声と全国でも有数な麦焼酎生産地としての確固たる生産基盤を築き上げました。地域に根付き、歴史とともにあり、そしてたゆまぬ味への探求とこだわりを持っている・・・。だから大分麦焼酎/大分むぎ焼酎は美味しい!

大分が麦焼酎を変えた⁉おんせん県でもあるが、むぎ焼酎県でもある!

大分県は福岡県の隣に位置します。福岡県は清酒圏で、焼酎は粕取焼酎を造っていました。土地柄、大分県も清酒圏であり、焼酎は粕取焼酎でした。そんな大分県がむぎ焼酎県になる岐路は昭和26年の麦の統制撤廃です。麦が自由に購入できるようになると、麦麹を用いて味噌や醤油を造る麦麹文化といえる風土を持っていた大分県では、焼酎用の麦麹の開発が始まります。そして優れた麦麹の開発成功し、日本を席捲する焼酎ブームへとつながっていくのです。本格焼酎ブーム目玉となった大分県産の麦焼酎はそれまでの本格焼酎に対する消費者の意識を変えるほどインパクトでした。そして、その後も大分県産の麦焼酎は、国内における麦焼酎生産量日本一として、その需要を牽引し続けています。

大分麦焼酎/大分むぎ焼酎を美味しく飲む!

全国で9割以上を生産している大分の特産品で、麦焼酎に入れるとその美味しさが増すものは何でしょう?はい、答えはカボスです。カボスと似ていて、区別がつきにくい果実にスダチがあります。区別は簡単。カボスはテニスボール位で、スダチはゴルフボール位、大きさが違います。また、スダチは香りが強く、カボス上品な香り。そして大きさが違いますので、果汁の量が違います。なので、カボスは麦焼酎の風味を損なわず、量がたくさん使える、まさに麦焼酎県大分にふさわしい果実なんです。さて、もう一つ最近メディアなどでも盛んに取り上げられ、全国ブームの火付け役とも言われる注目の食べ物と言えば?答えは鶏の唐揚げですね。大分県は1世帯別鶏肉消費量で全国1位になることが度々あるほどの鶏肉大好き県なんですね。鶏の唐揚げをいただきながら、カボス果汁入りの麦焼酎を飲む。これはもう堪りませんね。さっそく、皆さんもそんな大分的な楽しみ方をご堪能ください!あっ、もちろん鶏は鶏天も美味しいのでお忘れなく!本格焼酎はその食べ物や自分の好みに合わせて濃さを調整、楽しめるという、蒸留酒としては世界でも稀有なお酒です。また、飲み方もストレート、ロック、お湯・水・炭酸割りなどと多様なんですね。大分麦焼酎/大分むぎ焼酎は麦ならではの香ばしさ、そして蒸留酒ならではのすっきり感が美味しい食べ物を一層美味しく感じさせてくれます。もう食べる・飲むの繰り返しが止まらなくなってしまいます!

宮崎の本格焼酎(2007年登録)

宮崎の本格焼酎とは?

宮崎県の本格焼酎の特徴には、九州内における県としてのロケーションが大きく影響しています。宮崎県は南北(縦)に長い県で、熊本(米)、鹿児島(芋)、大分(麦)と本格焼酎の各原料を代表する県と隣り合わせなんですね。ですから宮崎県内でも場所によって、造るのに主となる原料が違ったりします。そんな土地柄に加えて宮崎県は肥沃な大地・豊富な天然水があることから、宮崎の本格焼酎は芋を中心に米、麦はもちろん、そば・トウモロコシ・栗など多彩な原料を使った本格焼酎が造られています。一つの県でこれほど多くの原料の焼酎が楽しめる県はなかなかありません!それは焼酎生産量6年連続全国№1(2020年現在)という実績に現れているんですね。すごい!地域に根付き、歴史とともにあり、そしてたゆまぬ味への探求とこだわりを持っている・・・。だから宮崎の本格焼酎は美味しい!

「だれやみ」文化が浸透している宮崎県・・。えっ、「だれやみ」って何?

「疲れた~」とかを「だれた~」と誰もが言いますよね。その“だれ”をやめる(止める)ために一杯呑むことを「だれやみ」と言います。一日の疲れを癒すために晩酌することや、焼酎を飲んで一日の疲れを癒そうなどという時に、「だれやみしよう」などと言って使います。あくまでもネガティブではなくポジティブに活力回復の意味で使います。さすが本格焼酎生産量日本一の宮崎県。素晴らしい焼酎と生活の文化融合ですね!今日の疲れを明日の元気に。素晴らしい風習ですね!「だれやみ」を知らなかった皆さん、是非、今日から“だれやみ”で明日へ活力を養ってみてください。※ちなみに「だいやめ」、「だりやみ」などとも言ったりもします。

宮崎の本格焼酎を美味しく飲む!

宮崎県で、特に夏になると飲食店のメニューに現れる食べ物と言えば?答えは冷や汁です。鯵やいりこなどの魚とゴマを摺り、炙った味噌とだし汁を混ぜ、ミョウガやキュウリ、豆腐などを加え、冷たくしてからご飯にかけていただきます。その歴史は鎌倉時代まで遡るそう・・。宮崎の暑い夏を乗り切る食べ物として定着したそうです。今は冷暖房設備が浸透しているので、夏場に限らずいつでも、どこでもいただけますね。冷や汁を食べながら、本格焼酎のお湯割りを飲む!なんていいですねェ、食が進みそうです!さて、もう一つ宮崎を代表する食材と言えば?大分県とその消費量で全国のトップを競い合っている食材なんです。そう、答えは鶏肉です。宮崎の場合は地鶏と言ったほうが通りがいいかも知れませんね。大分麦焼酎/大分むぎ焼酎のところで鶏唐揚げを紹介しましたが、宮崎は炭火焼きが有名ですね。鶏炭火焼きに本格焼酎、これはもう鉄板ですね。本格焼酎はその食べ物や自分の好みに合わせて濃さを調整、楽しめるという、蒸留酒としては世界でも稀有なお酒です。また、飲み方もストレート、ロック、お湯・水・炭酸割りなどと多様なんですね。特に宮崎は本格焼酎の原料の豊富さが特長ですから、これはもう組合せが多すぎて困ってしまいますね。宮崎の本格焼酎の様々な原料の風味、そして蒸留酒ならではのすっきり感が美味しい食べ物を一層美味しく感じさせてくれます。あー、さっそく飲みたくなってきました!

奄美黒糖焼酎(2009年登録)

奄美黒糖焼酎とは?

日本で唯一、奄美群島(8つの有人島の内5島/鹿児島県奄美市)だけで認められ、造られる珍しい焼酎。米麹と原料にサトウキビから造られる黒糖を使用することが奄美黒糖焼酎を名乗るための条件です。黒糖焼酎は甘い風味が大きな特徴であり、黒糖の糖質が含まれいると思われがちですが、そもそも本格焼酎は蒸留酒ですから糖質はゼロなのです!健康を気にする方に本格焼酎が良いと言われる理由はそこにあります。甘さを感じさせるのは蒸留後に残った香味成分のせいなんですね。奄美群島で造られているので、各島々の独特の気候・風土・歴史・文化によっても味の違いがあり、それも楽しみ方のひとつですね。通常、本格焼酎は2段仕込みですが、ここでは3段仕込みで黒糖焼酎を造っている珍しい蔵元もいます。地域に根付き、歴史とともにあり、そしてたゆまぬ味への探求とこだわりを持っている・・・。だから奄美黒糖焼酎は美味しい!

奄美群島ってどんなところ?エコシステムな黒糖づくり!

奄美群島は鹿児島から約370キロ(奄美大島)離れた島嶼群です。奄美市として鹿児島県に属しますが、位置的には沖縄に近い島々です。8つの有人島の内、奄美大島(8蔵)・喜界島(2蔵)・徳之島(2蔵)・沖永良部島(3蔵)・与論島(1蔵)の5つの島に蔵元があり、黒糖焼酎を造っています。特に奄美群島でサトウキビ生産が盛んなのは喜界島と徳之島と沖永良部島です。当たり前ですが、とにかく周りは海、海、海、海です。自然は厳しい存在ですが、良い時ばかりではありませんが、天気の良い時の奄美は絶景です!沖縄とともに、温暖な気候で作られるサトウキビの茎の部分を圧搾し、絞り汁を煮詰めたものが黒糖です。サトウキビ全体から約1/10しか取れなない貴重なものです。ちなみに黒糖作りは究極のエコシステムで、作る過程で出た搾りかすなどは煮詰めるためのボイラーの燃料や畑の肥料に活かされるんですね。

奄美黒糖焼酎を美味しく飲む!

奄美黒糖焼酎は米麹を使い、原料は黒糖で奄美群島で造ることを条件に奄美黒糖を名乗ることが許されています。日本人が愛してやまない米、そしてサトウキビから栄養分をそぎ落とした一般の白糖とは違い、ミネラルやビタミンなどの栄養素を含む黒糖を原料に使う奄美黒糖焼酎が美味しくないわけはありませんね!その甘い香りと味わいは、他の芋・麦・米などの代表的な本格焼酎と並び立つ存在です。そんな奄美黒糖焼酎に合わせるなら・・・。薩摩焼酎のところで紹介しましたが、本格焼酎と食べ物の法則。それは、焼酎と同じ原料を使ってる食べ物はマッチする!そこでご紹介するのは黒糖菓子。日本一のゴマの生産量を誇る喜界島で、そのゴマと黒糖(ざたは砂糖のこと〉でできた「ごまざた」や「麩菓子」、「かりんとう」、「まんじゅう」などなど。ポリポリやかりかり、そしてグビっ。うーん合う、止まらない!あっ、同じスイーツと言えば、ビターチョコレートも合います。さてスイーツ以外でもう一つ。奄美には、鶏飯という伝統的なおもてなし料理があります。鶏肉や錦糸卵などをご飯の上に乗せ、鶏ガラスープをかけて食べるお茶漬けのような料理です。黒糖焼酎を飲みながら、鶏飯を食べる・・・。これはすなわち、奄美そのものを味わうということですね!本格焼酎はその食べ物や自分の好みに合わせて濃さを調整、楽しめるという、蒸留酒としては世界でも稀有なお酒です。また、飲み方もストレート、ロック、お湯・水・炭酸割りなどと多様なんですね。奄美黒糖焼酎は米麹と黒糖の甘みとコク、そして蒸留酒ならではのすっきり感が美味しい食べ物を一層おいしくし感じさせてくれます。

No.3

全国の本格焼酎

全国の本格焼酎

日本全国で造られる本格焼酎

九州や沖縄以外でも、本格焼酎は造られています。日本には、本格焼酎・泡盛を造っている蔵元が約600蔵あります。すごい数ですね。なかには日本酒を造っている蔵元が本格焼酎も造っていという兼業蔵もあります。本格焼酎も日本酒も日本を代表する“國酒”。どちらも今後ますます、美味しいお酒は伝統として、守りながらも新しく進化もしていく・・・。地域に根付き、歴史とともにあり、そしてたゆまぬ味への探求とこだわりを持っている・・・。だから本格焼酎は美味しい!

東京の本格焼酎ってご存知ですか?

特徴的な産地と言えば、それは「東京島酒」です!東京島嶼部の各島で造られる本格焼酎をそう呼びます。伊豆大島・新島・三宅島・八丈島・神津島・青ヶ島の6島で島ならではのミネラルたっぷりの水で芋や麦焼酎が造られています。その歴史は古く、江戸時代後期まで遡ります。薩摩藩から八丈島に流罪となったといわれている商人が、島民に島で作っているさつま芋での焼酎造りを教えます。その技術が他の島々へと伝わって行き、現在に至るわけです。時代が昭和になると島の農家たちが芋作りから観葉植物作りへ移行するようになり、原料の芋の確保が難しくなってきます。そこで蔵元たちは麦に目を向け、麦焼酎造りやまた、麦と芋のブレンドという独特の焼酎造りを始めます。今では麦麹の芋焼酎は島酒の代名詞ともなっています。当然ですが、周りを海に囲まれ島々ですから、その豊富な地下水はミネラルたっぷり!そんな水で仕込まれた本格焼酎が美味しくない理由がありませんね。東京島酒ブランドのお酒に注目です!また東京島酒以外にも、長野のそば焼酎や北海道のじゃがいも焼酎、清酒メーカーが造る酒粕焼酎など、特徴的で美味しい本格焼酎がたくさんあります!

全国の本格焼酎を美味しく飲む!

本格焼酎は、穀類や芋類で造った麹と米・麦・芋・黒糖・そばなどの主要原料の他、栗・ゴマ・ニンジン・ピーマン・トマトなど酒税法で定められた多くの原料を使って仕込まれ、伝統的な単式蒸留機で蒸留を行う使用した原料の風味が豊かなお酒です。麹、主原料、仕込み水、蒸留・熟成方法など、その原料や工程の組合せは尽きることのない奥深さを感じさせます。例えば、麹・主原料となる芋。この芋の種類だけをとっても黄金千貫、ジョイホワイト、紅さつま、金時芋、安納芋など多くの種類があり、また水は各産地で違い、蒸留方法には常圧と減圧、そして適切な熟成期間・・・。どうです?奥の深さ感じますよね!そんな中、全国の蔵元たちは、もっと美味しい、より美味しいお酒を飲んで欲しいと思う気持ちから、日々、味に対する探求を重ね続け、新しい本格焼酎と泡盛を創り出しているわけです。そんな本格焼酎と泡盛の大きな特長と言えば?そう、お分かりですね!本格焼酎と泡盛は食事と一緒に楽しめるという食中酒であり、食べ物や自分の好みに合わせて濃さを調整できるという蒸留酒としては世界でも稀有なお酒なんです!飲み方はストレート、ロック、お湯・水・炭酸割りなど多様に楽しめて、和・洋・中・エスニックなど、どんな料理にでも必ず合う本格焼酎や泡盛があります!そう、ベストマッチの本格焼酎や泡盛を見つけ出すこともの楽しみ方の一つですね。でも、これがベストと思ったら、また違う味わいや感動を与えてくれる本格焼酎や泡盛が現れる、、、。これはもう長い付き合いになりそうですね!